FUKAIRI

先導するデザイン

フカイリは「コミュニケーションデザイン」を、常に少し未来の姿を表現すべきアプローチだと考えアクションしています。経営にとってはビジョンが可視化されているものであるべきですし、ステークホルダーにとっては指針となるべきものとなれば理想です。我々のプロジェクトは数ヶ月の時間を要し、できあがったものは数ヶ月から数年は使用されるものがほとんどです。しかしながら、作業中の我々の手元にあるのは「現時点の情報」でしかありません。

もちろん、現時点の情報はデザイン構築上のベースとなるものであり最も重要なもののひとつです。したがって経営者との対話はもちろん、社内の状態から実際の取り組みや品質、そして業界についてもできる限りの情報を集めることに全力を注いでいます。読み込む書物やデータも仕事ごと異なり多様です。他の業界や事例、現代の動きにまで視野を広げながら、今度はどうコミュニケーション全体を構築しデザインしていくのかを模索します。当然、歴史の理解、未来予想、市場把握、経営把握も行います。次に、未来を予測します。この点については当サイト内記事「未来ジオラマ」をご覧ください。

情報の素材を集めたら、今度はデザインしたものがどのような役割を果たしていくことが理想なのかシミュレーションを繰り返します。この時に最も意識するのが、クライアントのステークホルダーです。ステークホルダーは、常に円状にネットワーク化されています。広義に捉えるならば社会全体になりますが、狭義に捉えていけば株主、発注先、クライアント、従業員といった形で、輪の範囲を狭めていくことで見える関係性が変わります。言い換えれば、輪が小さくなれば関係性は濃くなります。この、ステークホルダーにとって、企業や製品がどのような存在であることが最も幸福なのか、また、どのような存在になっていくことがどういった作用を及ぼすのかについて議論します。この時に「構築したデザインがステークホルダーをどのように先導していくべきか」を決定していきます。

フカイリはコミュニケーションをデザインする集団として、こうした未来に対する可能性までを汲んだデザイン構築を自らのミッションとしています。この質と可能性を高めることで、我々は企業のあるべき姿を導くデザインの構築を行なっています。

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